公認心理師が出来ること
公認心理師って…そもそもなんですか???
そう思われる方も多いですよね^^;
なので今回は
●公認心理師とは
●公認心理師は何する人?
●公認心理師に出来ること
について書いていきたいと思います!
●公認心理師とは
2019年から誕生している、心理学やカウンセリングにおける日本唯一の国家資格です。
2019年までは、数ある”カウンセラー”と呼ばれる人たちの資格は、すべて民間の認定資格であり、国家資格ではなかったのです。”臨床心理士”という資格が恐らくもっとも有名であり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。スクールカウンセラーが臨床心理士資格を持っている必要があるため、知名度の貢献に一役を買ったようにも思います。
●公認心理師は何をする人?
公認心理師の職域は広く、病院、福祉施設、司法施設、教育機関、一般企業など、多岐にわたります。”カウンセリングをする人”と言えば一番単純かもしれませんが、働いている領域によっては検査だけをとる人、カウンセリングだけをする人、ケースワークと言われる、多職種や他機関との連携・調整をする人、研究をする人、子どもを中心に対応する人、大人が中心の人、老人が中心の人、様々です
…
余計に何をする人かわかりませんね^^;
この記事をお読みの皆様は保護者様か療育に関心のある関係機関の方だけだと思うので、公認心理師の福祉領域における役割のみを書こうと思います(※法人代表の鍵山個人の見解です)
福祉や子どもを相手にする公認心理師のまず一番大きな特徴は、”発達に関する知識が豊富で、子どもの発達段階を正確にアセスメント出来ること、その発達段階に応じたアドバイスを行えること”にあると思います。
理学療法士さんが歩行や全身運動を中心に見れる人で、作業療法士さんが手指の巧緻性や全身の協調運動を見れる人、言語聴覚士さんが言葉の発達や摂食・嚥下を見れる人(だいぶ簡略化して御幣があるかもしれませんがご容赦ください)、なのに対して、
公認心理師は、発達心理学や愛着理論をバックグラウンドにしながら、子どもの発達障害(自閉症、AD/HD、知手障害、LDなど)の特性、知的な発達の水準やそのばらつき、家族や周囲の人たちとの関係性を見て、その時その時に最適な関わり方や助言をする人だと言えるのではないでしょうか。
…
まだわかりにくいですね^^;;
ひらたーく言うと…
「あ、この子は今このくらいの発達段階で、こういう特性があるから、困っているんだな…。周囲の大人はそれがわからなくて、この子にどう接してあげていいかわからないんだな。じゃあこの子の特性を周りの人に伝えて、どう関わってあげたらこの子がもっと困らずに生活できて、周りの人も安心してこの子に関われるようになるのか、一緒に相談しよう」
そう考えて働くのが、公認心理師です。
他にも…
「このお母さんは、小さいころから相手をしてもなかなか思うようなリアクションを返してくれない/動き回って危険なことばかりする、この子の相手に疲れ果てて、子育てにいきづまっているんだな。周囲からは母親なんだからしっかりしなさいと責められ、自分なりにがんばってきたのに、それを認めてもらえないし、子育ても旨くいかなくて苦しんでいるんだな。それはお母さんの努力不足ではなく、発達障害の特性ゆえのことで、仕方がないことなんだよな。接し方のコツさえわかれば、もっと親子の関係性もよくなって、お母さんが元気になれるんじゃないかな。園や学校の先生にもそういう子どもの特性や保護者さんの思いを伝えて、もっと理解してサポーティブに接してもらえれば、子どもも親も園や学校もみんな明るく生活できるんじゃないかな」
こんな風に、”子ども”だけを見るのではなく、子どもを取り巻く家族、家族を取り巻く社会にまで常に目を向け、広い視点を持っています。
もちろん他の職種も家族支援や地域支援を行っていますが、公認心理師は発達障害の知識や愛着理論の知識、ABAなどの知識を持ち、子どもや家族だけでなく、地域にアプローチして問題を解決していくという知見や技術を持っています(ちなみに、代表の鍵山は園や学校への巡回相談の経験があり、先生方への助言が得意です)。
少しは公認心理師についてご理解いただけましたでしょうか…?
あくまで法人代表の個人的見解です。
●公認心理師に出来ること
では、もっと具体的にどんなことが出来るかというと…
〇ことばの遅れに関する相談
〇おちつきのなさ、ほかの子を叩いてしまう、などの相談
〇大人/子どもとうまくコミュニケーションがとれない、という相談
〇こだわりや、パニックに関する相談
〇園や学校でみんなと上手く一緒に行動できない、という相談
〇学習面、LDに関する相談
〇その他発達全般に関する相談
〇母子関係、家族関係の相談
〇所属先、地域との関わり方に関する相談
などなどです! 上記以外にも、福祉・教育制度のご相談をお受けすることもあります。
もちろん相談だけでなく、お子様本人への個別療育(1:1のやりとりや課題を通して、お子様に必要なスキルや経験を育むこと)も致します。
保護者様を対象としたペアレントトレーニングや学習会も行えます。
以上、公認心理師の出来ることについて書かせていただきました。
長文を読んでくださり、ありがとうございます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです^^
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