今日の療育①
今日の療育の一コマ
最近心理士による療育で頻繁に登場する、『絵合わせカルタ』 です
2枚のカードを合わせると果物や野菜が完成する2ピースパズルになっていて
これを使ってカルタをします。
通常のカルタのように読み札があってそれを聞いて、最初の音を聞き取ったり、言われた内容の絵を選ぶものは早くても年中さんくらいからの課題になりますが、この絵合わせカードを使うと、もっと早い時期からカルタ遊びが可能です^^
まず片方のカードだけを机に並べて置き、写真のようにもう片方の対となるカードを子どもに見せます。
子どもは提示されたカードとペアになるカードを場から見つけて取ります。
どんな目的があるかというと
①視覚的に(もしくは聴覚的に)集中する練習をする
②『ルール』という枠組みに沿って他者と遊ぶ経験を積む
③衝動性をコントロールする
④勝ち負けに伴う感情をコントロールする練習をする
などがあると思います^^
このかるたはお子さんの発達に合わせてやり方を変化させて…
☆対になるカードを見せるのではなく、隠しておいて「バナナ!」などのように口で言う
(視覚的に見せられるよりも、言葉からどんなものなのかイメージをしなければならないため、少し高度になります)
☆対になるカードも含めてすべての札をバラバラに場において、「バナナ!」と言われたら2枚のバナナのカードをとる(1つだけでなく2つのものを見つける必要があるので、注意を切らさない必要があります。状況によっては片方のカードしか取れないこともあるので、勝負の行方が複雑になり、より高度な集中力と気持ちのコントロール力が必要になります)
といったようなバリエーションも可能です。
読み札を見せる(読む)前に、『手はおヒザ』という声掛けを行うことで、ついつい前のめりに体や手が出てしまうのを堪え、”楽しみのために待つ”という経験が出来ます。
相手に意識を向け、集中することは、様々な学習を積み重ねていくうえでとても重要です。
直感的にわかりやすく、取り組みやすい課題なので、いろんな子どもがキャッキャと楽しんでくれています^^
動きの多い子や体感が弱くてついダラーっとしてしまう子も、この時はとばかりぴしっと手はお膝で読み札が読まれるのを待っています。
子どもたちの反射神経のよさに、心理士は全く勝てそうにありません^^;
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